ムスメの保育園は路上の話し合いで決めました!

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都心部では、子どもを保育園に入れることが難しいというニュースをよく聞きます。育児休暇も終わったのに、入れるところが決まらないなんて、大変なことです。 

保育園探しに残された時間は半日でした   

27年前の、私の保育園選びも上記とは別の意味で、なかなか大変なものでした。

 

育休明けに、仕事に復帰する。その際は引っ越しを伴う転勤である、ということはわかっていました。内示は3月20日くらいにあったでしょうか。でも、オットの仕事の関係もあり、新しい場所に家や保育園を探しに行けたのは、25日、26日の2日だけでした。

1泊2日で、家を探し、保育園を探し、手続きをし、また元の家に戻り、引っ越しの最終準備をしなければならなかったのです。

二つの園を紹介され、路上で相談  

 

まず、家を決めました。見た物件1件のみ。時期が遅すぎたし、他に見て回る余裕がありませんでした。

で、その家近辺の保育園を2つ紹介してもらいました。1パーセントの情報も持たず、下見にいきました。(ネットもなかった時代です)

突然の訪問でしたが、どちらの園も、ていねいに案内して下さいました。ひとまず園を出て、オットと2人、路上で相談です。「最初の園の方が明るい雰囲気だったね~」他になんとも言いようがありません。近所の評判も何も情報ゼロです。

 

もう一度、そ~っと2つの園を外から観察。

よくわからないけれど、なんか明るかった、ただそれだけの理由で、最初の園に決めました。緊急な事情ということで、園と市の了解が得られ、入園することができました。

 

4月1日の初出勤・初登園までは数日しかなく、11ヶ月のムスメの面倒を見ながら、荷ほどき、入園の準備、仕事の準備をしました。あのころを思い出すと「よく頑張った。私。」と切なくなります。

 

入ってみたら厳しい園だった  

しょっちゅう注意を受ける 

 

さてさて、いざ登園しだしたら、そこはとても厳しい保育園で、なんの心構えもできていなかった私は「もう少したって、余裕ができたら、他の園に移らせてもらおう」なんて考える始末。

 

園の近くに、商店街があったので、仕事帰りに買い物をすませ、迎えに行くと(ムスメ連れでの買い物は時間がかかり大変というこちら側の事情で)、どなたかに見られていて、迎えに来てから買い物に行ってください!と注意を受け。

登園後グズグズ泣くムスメについては、朝しっかりと起き、きちんと食べ込んでいないからですよ。早起き→早寝なんです。大人のタイムスケジュールで動いてはいけませんと注意を受け…。

 落ち込んで転園を考える 

とにかく一事が万事そんな感じだった。子育ての心構えができていなかった私は、その度に、「私は仕事に家事に育児に大変なんだ」くらいの甘えた考えで、落ち込んでいました。

 

夏には余裕がある。そこで、園を変えるぞ!心の中で、そう思いながら、子どもを通わせていました。

よさに気づき出す  

ところがです。

2~3ヶ月も過ぎたころには、「この園はすばらしい」「先生はめったにいないりっぱな方だ」と思うようになりました。(このときの、先生は現在80歳近くですが、今も年賀状のやりとりを続けています)

 

散歩をしたり、運動をしたり、音楽を聴かせてもらったり、ダンスをしたり…。すべてのことにきちんと哲学があり、よくよく考えられているのです。

散歩途中で摘んだヨモギで団子を作る、なんてお楽しみもいっぱいで。

 

それに先生方は、専門性も高く、子どもたちに愛情深く接してくれます。朝にしっかり食べていないムスメには、小さなおにぎりを家から作って来て下さっていたことも。年配の先生が大勢いらっしゃるというのも、いいなあと思いました。

若い人をやすく雇おうという園ではなく、休暇の制度もしっかりしていて、明日から夏期休暇ですなんていうことも、きちんとありました。その際にはいつもなじみの代理の先生が来られ、安心でした。そういうところも、いいなと思いました。

 

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↑後ろにいらっしゃる方が担任の先生。私の母くらいの年齢だったでしょうか。

 

書いていたら切りがないくらい、魅力的な園と先生方だったのです。

 

夏のころには、すっかりこの園のファンになっていて、行事の準備などには夫婦で手伝いに行っていました。

 ありがたい偶然 

この園に出会ったのは偶然だけど、ほんとうにありがたい偶然でした。

1軒しか見なかった家も、古くてなんだかの家でしたが、奇跡のように親切なご家族と出会えたので、プラマイで言うと大きくプラスでした。

考えに考えて選択するときもあれば、偶然出会うこともある。

ありがたい偶然を縁と呼ぶのでしょうか。

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↑入園の日の写真。 動物が苦手だったムスメは、園庭で飼われていたワンちゃんを遠目で見ている。すぐに慣れました。

 

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