子どもが小6くらいのころだったろうか。帰宅後、こんなことを言いだした。
ねえ、ねえ、今日ねえ、理科の時間に、○○ちゃんがとんでもないこと言いだして、大騒ぎになったんだよ
なになに?
○○ちゃん、月と太陽は同じもので、夜になったら月。昼だったら太陽と思っていたんだって
そりゃあ、誰でも勘違いあるからね~○○ちゃんの気持ちよくわかるよ
小さいころから、なぜかしっかり者に見られてきた私だが、実は今思えば「なぜに???」と言うような勘違いを数多くしてきた。
その中でも、「なぜに???」というのが、「自分の向いた方向はいつも北」という勘違いだ。東西南北どこを向いても北なのだ。
なんで、こんな勘違いをしたか?
たぶん、学校で勉強する地図帳などでは、いつも自分が向いた方が北だったからだと思う。(とはいえ、他の人がこういう思い違いをしていたというのは聞いたことがない)
さらに、私が、ど田舎の出身で、地図を見ながどこかを訪ねるという経験をしたことがなかったというのもあると思う。
ほとんどの場所は知っているところ。知らないところには誰かが車で送ってくれる。
こんな私だから、大学進学でふるさとを離れたあとは、よく道に迷った。地図を見ても、常に自分の足が向いた方向が北。北がグラグラ動くのだから、迷うのもあたりまえだ。
あまりによくわからないので、人に道を聞くときも、わかるまで聞かず、いいかげんなところでわかった振りをしていたような気がする。(で、もちろん迷っていた)
あるとき、広島で、友人たちとおしゃべりしながら「ここをず~っと行ったら、中国山脈だね」と言ったら、みんなが唖然。「瀬戸内海だよ」……。
20歳を超えたころだったろうか。
「あ~~~~、私はずっと自分が向いた方を北だと思ってきてたんだ」「だから、ずっと道に迷ってきたんだ」と静かに納得。
こんな私だから、人がアホみたいな勘違いしていても「わかるわかる。そういう勘違いあるよ」とやさしく見守ることができる。
他にも、なぜに?という感違いはいくつも。。
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