モニターをしていると、興味がない番組も見なくてはならないときがある
同様に、見るべきだと思うけど、ついおっくうでふだんだったら見ないような番組も見なくてはならない。
面倒だなと思った
BS1スペシャル「新型コロナウイルス 世界は科学で闘った」。
見たらためになるというのはわかっているけど、おっくうというやつです。
でも、ノルマがあるので見ました。
それも、メモを取り取り真剣に。あとで感想を送信しなくてはならないですからね。
そうしたら、すごくおもしろかった!
最近では一番おもしろくて、納得のいく番組でした!再放送があったら、ぜひ見てみてくださいね。
テーマは「科学と政治」。
そこにポイントを絞って、世界のコロナの実情を紹介し、議論が進みます。
司会はNHKの合原アナウンサーと、慶応の宮田さんという教授。(最近よくテレビでお見かけする、銀髪の方ですな)ゲストは現場で動いている感染症専門医と行政学の先生。
一番印象に残ったのはドイツの話
ドイツでは経済の専門家と科学者が共同研究をしているらしいのですが、その研究の中で、ロックダウンした時の経済的ダメージと、制限をまったく加えずに自由に活動させたときの経済的ダメージがそんなにかわらないという結果が出たとのこと。(制限を加えないと、何度もダラダラと感染が続くので)
じゃあ、一番経済的なダメージが少ないのはどんなときか?
ドイツの研究によると、実行再生産数が0.7の時とのこと。
( 「実行再生産数」とは、1人の感染者から二次感染者が生まれる数の平均値。)
ドイツでは、じゃあ数値を0.7にするにはどのような制限を課せばいいか…という風に政治が方針を出していくわけです。
(これがのちのち正解かどうかはわかりませんが)、今は今現在の科学的な根拠で動くしかない。
なんだかとても成熟した議論と政治だなあと思いました。
日本は?
録画していたこの番組を見終わったあと、TVにチャンネルを変えたら、偶然、小池さんの会見をやっていました。今後の方針を述べていましたが、驚くほど根拠や数字を示さない。
ドイツの実際を見たすぐあとだったので、その差をめちゃくちゃ感じました。
日本は、世界の中では穏やかな感染の状態にあります。経済と感染症対策のバランスを考えたら、日本では、どの数値を重視し、どの値をめざすのか。しっかり示して、行動の指針を出してほしいなと思いました。
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