父が、捨てることもできずにしまい込んでいたもの

11月の末になくなった父

 

87歳でした。

30年以上一人で暮らしていましたが、体がすっかり衰えるまでは、たぶん平均以上にきれいに暮らしていたのではないかと思います。

 

衰えてからも、精一杯がんばって一人の暮らしを保っていました。

 

家の中を整理してみたら

そんな父が入院してから、面会の合間に、少しずつ家の中を整理していたら、思っていたのよりもたくさん、飲みきれなかった薬、使い切れなかった薬を発見しました。

 

時折の帰省の際に、父が薬の山に対応できていないことには気づいていたのですが、親身に対応していなかったのです。

 

吸入のための薬。塗り薬。飲み薬。

 

なぜ薬がたまっていったのか

実際に使用する以上に処方されていても、あるいは自己判断で使用しない薬でも、それをお医者さんに伝えるということができず、延々ともらい続けていたのだと思います。

 

その理由としては、お医者さんの言うことに疑問を呈するみたいなことができなかったというのが一つ、もう一つの理由は、耳が遠くなり、的確にやりとりをする自信がなくなっていたからだろうと思います。

 

病院に連れて行っていた身内も、そのへんについての父の思いをていねいにくみ取ることはせずに、そのままにしていたわけです。(私も含め)

 

かといって使用しなかった薬を捨てることもできず、方々の棚の中、引き出しの中にしまい込んでいた父。

 

もっと父によりそって、こまやかに対応してあげたらよかったなあと悔やんでしまいました。

 

父個人の問題だけではないと思う

薬代。

父もいくぶんかは支払って来たでしょうが、高齢者の薬代の大半は公的な負担でまかなわれています。

日本中に父のように、山のような薬に対応できなくなったお年寄りがいることでしょう。

 

身内だけではなく、公的な機関の専門的なスキルを持った人が、薬についての困りごとを聞きとり、お医者さんとの橋渡しをしてくれたら、本人も助かるし、医療費削減にもつながるのになあと思いました。

 

ある程度の年齢を過ぎたら(私の身の回りでは85歳くらいからかな?)、自立して暮らしていくには、周りのサポートも必要になっていきます。これからは、他人事ではなく、自分事になっていくんだろうな。 

 

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