ケーキ屋さんの中をやさしさが飛びかっていました

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日曜日に近所のケーキ屋さんに行きました。

 

トマト農家さんにお目にかかるのに手土産をと思い。

 

ケーキを買おうと思っていたのですが、ショーケースの中にはケーキはまだ並んでおらず、焼きドーナツや焼き菓子だけが大量に並んでいました。

 

そこではじめて、「そうかあ、今日はホワイトデー」と気づく私たち夫婦。

 

しかたない。

おみやげは焼きドーナツと焼き菓子の詰め合わせにしよう。

本当は、ここのケーキを農家さんには食べてほしかったけど。(ケーキはそのあとボチボチ並べられたようです)

 

で、まず焼きドーナツを全種類1個ずつと伝えたのですが、対応はこんな日なのに高齢のおばあちゃんだけ(80歳くらい)。

私たちの横にはもう一組ご夫婦。お店の外には密を避けた別のお客さん・・・・。

 

おばあちゃんはちょっとパニック気味で、中の息子さんに手伝って~とSOSを出すのですが、中の息子さんもそりゃあ繊細な作業中。

 

本当はフィナンシェだのクッキーだの焼き菓子を加えてほしかったんですが、おばあちゃんをますますうろたえさせそうで言えず。

 

隣のご夫婦も何か聞こうとしたのですが、おばあちゃんお耳が遠いのを察し、まずは作業が終わるのを静かに待ち(なんなら気配を消していた)。

 

わが家の短気なオットですら、おばあちゃんをまごつかせないようにおだやかな空気を出していた。

 

このお店は、私たちが住む住宅地ができると同時にできた大切なお店。

 

誠実な息子さんの作るシンプルなケーキはとてもおいしく、売れ残りのものは一切並べずに(焼き菓子はどうか知りませんが)、朝はまっさらショーケースに一からケーキを並べていきます。

 

時代とともに若かったお母さんはおばあちゃんになり、お客さんの私たちも年をとりました。

 

焼きドーナツ6個ではおみやげにならないので、近所のカステラ屋さんに向かいながら、お店の今後をあれこれ心配する私たち。

ケーキ屋さんには元気に残ってほしいので。

 

夕方、ムスメに送る焼き菓子を買いにもう一度行ったら(ホワイトデーでしょ。お菓子送ってよ!と言われた)、息子さんの奥さんと、おばあちゃんの妹さんも手伝いに来ていて、やっぱりお店はにぎわっていました。

 

 

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