近所の奥さんの場合
近所の奥さん(70歳くらい)と話していたら、「数日前に弟(65歳)が家を売って県外に引っ越していったの」という話になりました。
県外に住むお子さんと二世代住宅を建てて暮らすとのことですが、そのことは引っ越し前日の弟さんのお嫁さんの挨拶で知ったそうです。弟さんは挨拶にも来なかったとのこと。
なんだか寂しいような、腹立たしいような、複雑なお気持ちのようでした。
奥さんは3人姉弟の長女。親御さんの死後、財産分与がきっかけで不仲になり、近所に住んでいるけどまったく付きあいがないといった状況だったようです。
奥さんは特に欲深そうでもないので、お金だけではなく、さまざまな事情が絡んでいるのでしょう。
何にしても、姉弟の縁が切れかかり、次に会うのは誰かのお葬式の時だったりするのでしょう・・・・。
私の父の場合
私の父は4人の姉を持つ末っ子でしたが、ほんとうに姉弟仲がよく、いつも助け合って暮らしていました。
あるときうらやましてく「どうしてそんなに姉弟仲がいいの?」と聞いたら、「欲を出さないから」との返事でした。
その時はなるほど!と思いましたが、今思えばそれもあるけど、生まれ育ちも関係しているかな、と。
小さな村に生まれ、育ち、結婚し、それぞれにいいことも悪いこともある中で助け合ってきたわけですから、つながりも深くなる。(もめる人もいるのでしょうが)
私たちきょうだい
私たちきょうだいは全員、15歳で家を出ています。
そうなると、6歳上の兄とは9歳までしか暮らしたことがないわけです。あとは夏休みの帰省時などにふれあう程度。
思春期の濃密な関係などないので、ケンカもないけど、つながりもあっさり気味。
特に仲違いもせず、欲深くもないけど、ことさら仲良くもないというか・・・・。微妙な関係です。
父が亡くなったあと、いわゆる財産分けのようなものがありました。
父のめんどうは基本的に2番目の兄が見てくれていました。最終責任者はその兄になります。
その兄と兄嫁は、葬儀も終わり一段落した夜、父が残したすべての通帳類をみんなに見せて、「こういう風にお金が残っています。葬儀その他でこの程度を要しそうです。残りをこんな風に分け合いたいけどいいでしょうか?」「家や土地については欲しい人がいたら言ってほしい。いなければ自分が相続して管理したい」というようなことを言いました。
私は、100パーセント納得し、それでお願いします、と答えました。他のきょうだいも、同じ答えでした。
父もいなくなり、今後、故郷に帰る回数はぐっと減ることでしょう。
でも、たまには帰ったときには仲良くしたいし、時には電話しあったり、おいしいものを送りあったりする、穏やかな関係を保っていけたらいいなあと思っています。
ブログなどで、本当に仲のよさそうなごきょうだいさんの話を読むたびに、いいなあと思ってきましたが、どの家にもたぶんそれぞれのごきょうだいの形があるのでしょうね。
ちなみに、オットのきょうだい関係は、すこぶる濃密!ケンカも絶えないけれど(お姉さんと妹さんの間で)、なんかギュッとつながっていたり・・・・。
上のジャガイモは兄から送ってきたもの新ジャガがとれたというので、「送ってよ!」と催促して送ってもらいました。今日はコロッケです。
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