娘の心に残った二つのこと

　　　　

私には娘が一人います。

小さい時から丁寧に育ててきたつもり 。

その娘が25歳くらいのころだったでしょうか。「 お母さんから言われたことで、深く心に残っていることが二つある」と言い出しました 。

いったい何でしょう。大切だと思うことは押しつけがましくならないように伝えてきたとは思うけれど・・・。

「えっ、それは何？」とドキドキしながら聞くと、娘の答えは意外なものでした 。

「引っ越しは、ほとんど終わったと思ったとき、半分くらいしか終わっていないんだよ」というのと、「リボ払いは絶対してはいけないよ」という二つとのこと。

「ほかにもっとあったでしょう」と脱力しつつ、まあいいか、これも大事なこと。心に残っていて、何かのときに役に立っていたのでしたら幸いです。

若いころ引っ越しが多かった私は、 いつも荷造りが遅れ、最後には何もかも一緒くたに箱詰めしてしまう、なんてことが多かったので、やはり引っ越しが多かった娘にこの言葉を伝えていたのです 。

もうひとつのリボ払いの件は、世間のことをほとんど知らず18歳で巣立つ娘を案じて、「深く考えずにリボ払いを利用してはいけないよ」と伝えたのでしょうが、そんなに印象に残っていたとは驚きました。

もしまだお若い皆さんがこの文章を読んでいましたら、先に述べた二つのことを心に留め置きください 。お役に立つかもしれません。

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