突然の電話
昨年の夏、突然「小中学校の同級だった○○ですが・・・」と電話がかかってきました。
名前を言われてもすぐに「あ~、○○君!」と言えない、微妙な雰囲気。
相手の○○君(以下A君とします)は、私に不審に思われないように、電話をかけるに至ったいきさつを話してくれます。
話しているうちに、A君の家はあの辺で・・・なんてことは思い出せました。
そして控えめな人柄とかも。
男の子だし、家とかも遠くて、たぶんそんなに交流もなかったのかもしれません。
クラスの思い出はいくらでも出てきますが、正直言ってA君と私の間の思いでは出てこない・・・。
ふるさとが大好きだけど、同級生とは一度も会ったことがなかった・・・
この電話、A君が勇気を振り絞ってかけてきてくれたもの。
もちろん、私に恋心を抱いて、なんてことはまったくなく(ハイ!)、A君には仲のよい奥様と、お子さんと、お孫さんがいて、とても幸せにくらしているようでした。
私は小中学校ともに、ひと学年ひとクラスしかないような田舎に育ちました。
だから同級生とは9年間同じクラスです。
そしたら誰のことでもしっかり覚えているでしょう!と思われるかもしれませんが、私が特別ボンヤリしているのか、そうでもないのです。(48年の月日は大きい)
A君は、中学を卒業しすぐに、関西圏の工場に就職したとのこと。
その後、同じように就職してきていた女性と結婚し、家庭を持ち…。
現在は独立して従業員が何十人もいるような工場を経営している、とのことでした。
HPとかを教えてくれたので、開いてみたら、そこにはとても堅実そうなA君の写真がありました。
そんなA君は、中学校を卒業して以来、同級生と連絡を取ることもなく、会ったこともなかった、と。
なんだか気後れがして・・・と言います。
ふるさとのことは大好きで、年に一度は家族全員で帰省し、実家のあったあたりや学校跡を訪ねたりしていたんだけど、と言います。
意を決して
何十年と、ふるさとを訪れては同級生には声をかけないということを繰り返していたんだけれど、昨年、学校跡のそばにある私の実家(兄家族が住んでいます)のあたりを歩いていたら、住人(兄ですね)がいたので、声をかけたのだそうです。
そこで私のことを聞き、さらに近くに同級生が住んでいることも聞き、意を決して訪ねたのだそうです。
そうしたらその同級生が近くに住むみんなを集めて小さな会をを開いてくれた、と。(よかった~。みんなちゃんと動いてくれて。)
その際、同窓会の名簿をもらったので、帰宅してから、私に電話をかけてきたというわけです。
不審に思われないか、迷惑じゃないか、自分のことを覚えていないんじゃないか、そんなことを考えて、電話するまでにずいぶん迷ったとの話でした。
電話してよかったと思ってもらいたいとは思うが・・・
そんなA君の気持ちはわかります。
迷惑ではありません。
できれば、「あ~電話してよかった!」と思ってもらいたい。
そんな気持ちで、48年ぶりの同級生とおしゃべりをしました。
実は私は同窓会とかもさほど好きではなく、気が重いタイプ。(ほとんどスルーします)
でもそんなことも言っていられないというような、妙な使命感といいますか、まあそんな気持ちでテンション高めにしゃべり続けました。
その時に、A君は私の住所を知っているから、(私は喪中だけれど)年賀状をくれ。
そうしたら私がその住所に返事を書きますね、という話になり。
で、年賀状は届き。
A君の、48年間募っていた同級生たちへの思い。
受け止めるには(正直なところ)少々荷が重くないわけでもない私の気持ち。
明るく親しみのある手紙・・・・になっていたらいいのだけれど。
生きているといろんなことがあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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