すべては種の保存に結びついている?

誰もが山あり谷ありなのね

 

竹内久美子さんの「ようやく自分という動物のことがわかってきた。」を読みました。

 

竹内さんは動物行動学研究家でエッセイスト。

 

なんの根拠もないのに私は「科学者」をロジカルで心も安定した人かなあと思っていたのですが、そんなことはなさそうです。

 

竹内さんの周りには、人の成功を妬み、悪口を言いふらす科学者が山のようにいたようだし、竹内さん自身、精神はアップダウンを繰り返して、苦しい時期も長かったとのこと。

 

モテる条件

 

一番へぇ~と思ったのに、「モテる男はシンメトリー」というのがありました。

 

シンメトリー。

左右対称のことです。

 

どんな個体も本来シンメトリーに成長するはずなのだけど、バクテリアだのウイルスだの寄生虫だのに攻撃され、なかなかそうならないとのこと。

 

ということは、よりシンメトリーな男性は免疫力が強くて、やられたとしても軽傷ですんだ人ということになるらしいのです。(←竹内さんによると)

 

さまざまな動物で研究が行われたが、人間では以下のようなことがシンメトリー、つまりは免疫力の強さの手掛かりになっていることがわかった(基本的に男の場合である。なぜなら動物はメスがオスを選ぶのが原則だから)。声の魅力、ルックスのよさ、筋肉質な体をしていること、IQの高さ、ケンカの強さ、臭くないこと……。

 

(↑太字と色は私がつけました)

 

私たちは知らず知らずのうちに免疫力の強い男性を選んでいる???

 

ヒモと言われる男性のことも、不妊の問題も、最終的には免疫力や種の保存に結びつけられていましたが、なるほどそうかも・・・と思わされました。

 

そう思い始めると、すべて行き着くところは種の保存になり、味気ないですが。

 

最後にびっくり

 

この本の最後の方でご自分の人見知りがいくらか克服できたきっかけが述べられているのですが、

それがなんと「皇統の男系男子による継承」の必要性を自民党議員の前で訴えたことだというのです。

 

私はこれまた勝手に、科学者は男女平等の考えを持っていて、皇室についての私論なんて述べないと思っていたので、驚いてしまいました。

 

まあ、この考えにも、竹内さんならではの理由があるようですので、興味のある方は本著を読んでみて下さい。

 

 

たしかに人間も動物ですから、たいていのことは種の保存に結びついているのだろうけれど、やっぱり一人一人に個性があるよね、と思いたくなった私でした。

 

 

 

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