「87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし」を読んで、自分はどうしたいのかが大事なんだよねと思う

「87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし」を読みました。

 

著者は88歳のYouTuberです

 

 

YouTubeでおなじみの多良美智子さんのご著書です。(タイトルは87歳ですが、出版から1年たっています)

 

85歳の時に孫息子さんと始めたYouTube

初めて見たときには「85歳でもこんなふうにエネルギッシュに、自分の好きを大事に暮らせるんだ!」と思ったのを覚えています。

 

中学生のお孫さんとの関係にも節度があり、個人と個人という感じだったのが印象的でした。

 

あれから3年。

年々「衰え」を感じる部分も増えてきたとのことですが、そのことを必要以上に嘆かずに淡々と受け入れているとのこと。

 

これからの生活へのヒントがいろいろありました

 

ご主人が亡くなったときの葬儀社への支払いは22万円だった!

 

最後は家で看取り、子どもさん3家族が集まり、みんなで賑やかに見送ったとのこと。

 

線香を絶やしたらいけないんだよねと、小学生のお孫さんが一晩中見張ってくれたそうです。

 

完全な家族葬にし、狭い団地のお部屋なので、祭壇は作らず、花や写真は自分たちで準備し、お坊さんは呼ばず戒名もなし。

 

できそうで、できない。

 

私は、この数年で、父と義母の見送りをしましたが、葬儀は「小さくしましょう」と言いつつ、最終的には「小さいながらも人並みに」となったように思います。

 

自分に軸があるのではなく、世間とお金に軸があるというような気がしました。

 

多良さんは、やさしく、穏やかな雰囲気の方ですが、ご自分の軸をしっかり持っていて、人からどう思われるかに重きを置かない方なのでしょう。

 

私も、自分やオットの葬式・お墓はどうしたいのか、少しずつ考え、話し合い、ちゃんと書いた上でムスメにも伝えておこうと思いました。

 

ほどほどの人づきあい

 

著者は、公民館講座などにいくつも行っているそうですが、「深入りせずに、会ったときに楽しい時間を過ごせれば満足」と思っているとのこと。

で、解散したら、サッと帰宅し、一人の時間を楽しむ、と。

 

行きたいところへはひとりでも行く。声をかけられるのを待たない」というのも印象に残った文章でした。

 

ご主人を見送り、1周期を過ぎた頃、80歳の記念にイギリスのコッツウォルズのツアーに参加したそうですが、それもひとりでの参加だったそうです。

 

お金のかからない公民館講座のようなものにいくつも参加する。

子どもたちともつかず離れずで、こちらから口出ししないなど、少し先ゆく先輩の暮らしぶりには、「私もそうありたい」と思うことがいくつもありました。

 

必要以上に人に深入りしない、子ども家族といえ口出ししない、とおっしゃっていますが、口出しはしなくても愛情深く接してこられたのだと思います。

 

そうでなければ、離れたところに住むお孫さんが定期的に訪れ、おばあちゃんの暮らしぶりを撮影したりしないでしょう。

 

中学生の男子から見ても、おばあちゃんは魅力的で、おばあちゃん宅のインテリアやお料理もそんじょそこらにはないぞと思えたのでしょう。

 

85歳を過ぎてYouTuberになり、本を出す。

思いがけないことだったかもしれませんが、しっかり種をまき、大事に育ててきたものがあるからこその成果だと思いました。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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