NHKEテレ「心おどる あの人の本棚」
27日火曜日は、京極夏彦さんの回でした。
何列もの本棚が、壁際はもちろん、部屋の中にも、あるところは天井まで、あるところは間仕切りのように、縦横無尽に張りめぐらされている部屋でした。
本棚の森です。
本は一冊も捨てたことはない!
番組の中で「小さい頃から一冊の本も捨てたことがない」と言っていました。
暮らしに困り、大事な大事な本を古書店に売ったことはあるそうですが、その代金で本を買ってしまったとのこと。
売った本も、後に買い戻したそうです。
印象に残ったのは「資料として本を読んだことはない」という言葉。
すべての言葉に、本に対しての圧倒的な敬意が感じられました。
毎日入れ替えている
数万冊の本があるのですが、背表紙が見えないものはなし。
平積みしているのは和綴じ本のみ。
すべての本が、分類されてあるべきところにある。
でも、一度整理すればおしまいではないとのこと。
新しい本が一冊でも入ってきたら、入れるべきところを考えます。
それをある空間に入れようと思ったら、どれかを出さざるをえなくなる。
そうやって毎日本を分類し直し、入れ替えているとのことでした。
どの本もスッと取り出せるような塩梅にしているとも言っていました。
断捨離ありきでなくていい
「まず捨てる」みたいな風潮の昨今(違う?)。
少しでも迷ったら捨てようという感じですが、そうではなく、しっかり見て、分類し、そのものにふさわしい場所に置き、使って活かし切る。
そんなものとのつき合い方もあるんだなあと思いました。
感化されやすい私は、早速引き出しを一つテーブルに上げて、仕分けて並べ直しました。
その過程で、いらない書類を処分したり。(私の場合、何一つも捨てないというわけにはいきません)
一度手に入れたものとどうつき合うか。
そんなことをしみじみ考えさせられる番組でした。