私には一人暮らしの高齢の父がいます。
すぐ近くに兄夫婦が住んでいて、見守ってくれています。
私自身は、毎年、お盆のあたり・正月のあたりに帰省し、家事の手伝いをしたり、お盆や正月の準備などをしてきました。(近年はお盆に帰らず、その他入院時のお世話に帰ることが多いです)
昨年ははじめて、いつもと違い11月末に帰省しました。(ムスメの正月帰省との兼ね合いなどで)結果的にはそのあと骨折、インフルエンザとなったので、あの時帰省していてよかったです。
感謝の気持ちを口に出さない
家事スキルの高かった父
早くに母(父にとっては妻ですね)が亡くなったので、父はずっと一人暮らしなのですが、家事スキルはけっこう高く、人の世話になるどころか、人の世話をしてあげられるくらいでした。(それもとても上手に)
父が送ってきてくれたお赤飯
野山で摘んで、湯がいて、冷凍して送ってきてくれたツワブキ
野菜や果物も、父が作るものはおいしくてきれいだった
わが家にもおいしく蒸し上げたお赤飯を小分けにパックし冷凍便で送ってくれたり、いい魚が手には入ったら、きれいに処理したあと送ってくれたり…。引っ越しの時などは1週間くら滞在し、荷ほどきなどあれこれ手伝ってくれたり。
家の中もきれいに掃除し、ずっと自立して暮らしていました。
大病後衰えだした父
でも、80歳を超え、大病をするごとに、すっかり弱ってしまいました。
今も、かろうじて炊事はしますが、十分にはできず、兄のお嫁さんが持ってきてくれたおかずも食べています。
褒め言葉が出ない
兄も兄のお嫁さんも、通院の付き添いをしたり、上記のように食事の配慮をしたりと、よくしてくれます。
なのに、感謝のことばがあまり出てこないのです。
で、帰省するたびに父に「ありがたいね~」と言うのですが、スルー。「おいしくて食べやすいおかずの時には、今日のはおいしくて食べやすかったとか言ったら、○○さんも作りがいがあるし、やりやすいと思うよ」「食べにくいおかずの時には、これは食べにくかったよとかさぁ」と言ってもスルー。
感謝はしているのです。兄のお嫁さんが、孫の世話などで留守をするとなると、兄がいないのより心細そうです。
でも、口に出す習慣がない。いくら言っても「そうだね」とはならない。
兄のお嫁さんに、「ごめんね~。感謝しているんだけど、口に出せないみたい」と言うと、兄のお嫁さんは「わかってる」と言ってくれます。でも、感謝され、お料理を褒められたりしたら、もっとやりがいもあるというものでしょう。
人は褒められるとうれしい
そんな父が、「兄は□□さんのお世話を、ものすごくしているよ。」と言ったことがありました。
□□さんと言うのは母方の伯母で、少し前に90過ぎで亡くなった人です。何でもこの伯母が、兄のことをしきりに褒め、何かしてあげるごとにものすごく喜ぶ。そして、おいしいものとか手には入ったら、兄宅に持て来てくれる。そんなこんなで、兄は伯母のことをとても大切にしているというのです。
思わず「オイオイ、わかっているならあなたも見習ってくださいよ」と口に出しそうでした。
淡々としていて、どちらかというとぶっきらぼうなところのある兄ですらそうなのです。
人は褒められるとうれしい!
私がそうしよう
でも自分自身を振り返ると、私は、兄や兄のお嫁さんにはとても感謝していますが、思っているほど口に出していないかもしれません。感謝の気持ちを持ったら、父に口に出せという前に、自分が口に出そうと思います。
そして、足りないところに目を向けるのではなく、してもらっているところに目を向けようと思います。
(このところ、電話をしても出ないことが多く、心配です。耳も遠くなり、電話の音が聞こえないようです。今週末はオットと2泊3日で顔を見に帰省してきます。料理をしたり、掃除をしたり、おしゃべりをしたり、してくる予定です。)
↓おいしそうだし、いろいろ入っていて目先も変わり、父でも食べてくれそう。
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