私は年を重ねた人の本が好き
ずっと読み続けていた吉沢久子さんや、清川妙さんなど、私は自分よりグッと年を重ねた人の本が好きです。
なぜか?
たぶん、年を重ねても(吉沢さんにいたっては100歳過ぎまで現役でした)毅然としていて、人に依存しすぎず、経済的にも自立している、そういった人へのあこがれがあるからだろうと思います。
で、沢野ひとしさんは77歳
イラストレーター・エッセイスト・絵本作家として、現役でお仕事を続けている沢野さん。
この本は、そんな沢野さんの片づけをめぐっての1冊なのだが、「片づけってやっぱり人生そのものなのね」と思わされる1冊でした。
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冒頭に沢野さんの仕事部屋や台所の写真が載っていますが、その美しいこと。
ムダなものはない。でも、人に「どうだ!」と見せつけるためのものもない。必要十分で、さらに美しいのだ。炊飯器などを隠したりしていないのも自然ですよね。
作業が終わったらしっかりしまう暮らしとのこと
作業中は、もちろんいろんなものを出しているそうですが、一つの仕事が終わったら、すべてのものをあるべき場所にしまっているとのこと。
同じように暮らしているギター職人さんやカメラマンの話など興味深かったです。
そういうを暮らしを日々繰り返していると散らからなくなっていくのでしょうね。
片づけはつつましい日課
毎日行う片づけというものは、人を羨ましがらせたり幸せを見せつけたりするためのものではない。自分が快適で心地良く、健康で幸せに生きるためののつつましい日課である。
土井善晴の料理の教えと同じく、掃除や片づけは、ほどほどで丁度いい。
人が暮らしていけば、物は増え、片づけに翻弄され悩み嘆く。まずは身の回りを見て、必要十分にまで物を減らしていくことが、幸せのはじまりである。フライパンは大小二つで充分である。
35歳の人に言われると、「へい、そうですか!」と思うことも、77歳で日々淡々と片づけ続け(奥様は片づけが苦手とのこと)、美しく暮らしている人に言われたら、「はい!」とひれ伏してしまう私です。
片づけを習慣にするといいことずくめ
片づけを習慣にすると、健康、安心、老後の喜びといいことずくめである。思い立ったときに片づけるのではなく、ジジイは今後のならわしを片づけ中心にして、そして片づけを趣味にして欲しい。ただし、家族のものに嫌われないために、物音を立てず、大声をあげず、静かに専念すること。
生き抜くためには片づけ、これしかない。
77歳のおじいさんがこんなこと言い切るんだから、きっとそうに違いないとやっぱりひれ伏す私。(お年寄りの本に弱い^^)
三連休に、オットの体調不良(めまいが・・・)で、ちょっと計画通りの片づけ暮らしから遠ざかっていましたが、また今日から片づけ始めます!
めざせ!片づけは趣味。
*言っときますが、エラそうなお話じゃなくて笑えるエッセイですからね。私のこの文章で、勘違いしないでくださいね。
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