30年という月日の流れ
私たち夫婦が今の地に家を建てて引っ越して来てからまもなく30年。
ゼロから開発された住宅地でしたから、初めはお店ひとつありませんでした。
そこにカフェができ、小さなスーパーができ、ケーキ屋さんができ・・・。
大切なケーキ屋さん
職人肌の息子さんの手によるケーキは、派手ではないけど落ち着くおいしさで、明るく穏やかなお母さんが店先に立ち、おしゃれな娘さんの手により店内はいつもセンス良く整えられていました。
でも、それから30年。
34歳だった私が64歳になったように、みんな年を重ねてきました。
お母さんは店先に立たなくなり、娘さんは独立され、ケーキは変わらずにおいしいですが、お店の輝きはいくぶんか小さくなったような・・・。
でも、このケーキ屋さん、私たちにとっては大切なお店なのです。
我が家のムスメがはじめてのおつかいに行ったのもここです。
行くといつも焼き菓子などを一個おまけしてくれました。
ムスメの職場体験でもお世話になりました。
記念日も、クリスマスも、つかいもの、このお店のケーキでした。
二人暮らしの我が家
クリスマスを控え、「ホールケーキまではいらないんじゃない?」
一度は私の口からそんな言葉が出ましたが、オットがクリスマスの時くらいケーキ屋さんを景気づけなくちゃと言いました。
確かにそのとおりです。
節約も必要ですが、大切なお店はもりたてなくては!
ということで夫婦二人でケーキの注文に行ってきました。
ま、我が家の場合、無理しなくてもオットがケーキ食べ尽くしますが・・・。
近所にあった本屋さんも数年前に店じまいしてしまいました。
消えてから、「もっとあの店で本を買うべきだった~」と後悔しましたが、遅すぎました。
消えてほしくない大切なお店は利用することで応援したいと思います。
↑の写真はムスメが高校に合格したときにお祝いにいただいたケーキ。
ご近所のMさんがこのケーキ屋さんで買ってきて下さったものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。