父は、昨年11月末に87歳で亡くなりましたが、晩年はずいぶん弱っていて、いつ亡くなっても不思議ではない、そんな状況でした。
いつも持ち歩いていた父の写真
父の遺影写真ですが、オットが撮った写真が使われました。
少し前にわが家に遊びに来たときに、父・オット・私で近くの温泉に行ったときのものです。
海辺のテラスに、私と並んで立ったところを撮ってもらったのですが、その時の父の表情がなんとも穏やかで、明るい感じだったので、「遺影にいいかも」と思い、もしもの時に備え、いつもバックに忍ばせていたのです。
バタバタの中での遺影写真選び
誰かが亡くなったあとは、人の出入りも多く、亡くなった人に近しい人ほどバタバタと動き回ることになります。
そんな中で、遺影用の写真を選ぶことになるわけですが、私のように実家を出て数十年になると、実は父が近年撮った写真の中に、それにふさわしいものがあったとしても、見つけきれないかもしれません。
また、写真は直近のものがいいとも限りません。人によっては、ほんとうに衰えて、やせ細っていたりしますから。
遺影の写真は、そのあとずっと見ることになりますから、見るたびになつかしい気持ちになれるような写真の方がいいですよね。
場合によっては、写真にさしてこだわりのない人が決めることだってありえます。
私の写真にOKをもらう
で、父が亡くなったあと、アルバムを開きながら、遺影の話になったとき、私は、「これはどうだろうか?」と持ち続けていた写真を取り出しました。
そうするとみんな、「これはいいねえ」と賛成してくれ、無事決定となったわけです。
もちろん、私と並んだ写真ですから、多少の加工は必要です。そこはみんなで、バックの色はどうしよう。洋服はどれがいいと?とワイワイ相談し合いました。
いい写真だとほめられる
お通夜や葬儀の時も、そのあとも、この写真いいねえと皆さん口々に言ってくれました。
葬儀場で、希望したら遺影の写真を小さくしたものをお譲りできますよ、と言われたので、お願いしもらってきました。
その写真は額縁に入れ、リビングに飾っていますが、見るたびに、いい気分になります。
いい気分と言ったら、変ですが、父のよさが一番表れた写真に思え、やさしい気持ちになるのです。
ほんのちょっとですが、親孝行した気分♪
ご両親と話し合える人は
まだ、ご両親がご存命で、こういった話を嫌がらない方でしたら、どの写真がいい?と相談しておくのもいいかものですね。
もしいいのがなかったら、おめかした写真を写真館で撮ってもらうという方法もあります。
娘の成人式の写真を撮りに写真館に行ったら、そういった写真がいっぱい飾られていましたが、どれも素敵でした。
自分の写真も
今日明日死ぬつもりはまったくないですが(!!)、62歳の私も、「この写真希望です!」というのを決めておいて、オットやムスメに置き場所を言っておいた方がいいかもしれません。
まあ、死んだあとのことですから、「どんな写真だって」と言ってしまえばそこまでですが、できたらいい感じの写真がいいですよね。
最近、写真はスマホやPCには入れているけど、プリントしていないことが多いです。
年に1度くらい、その年の写真を見返し、一番の写真はプリントしておくことにするとか・・・・。(草花や食べ物の写真ばかりで、自分の写真がほとんどなかったりしますが・・・)
その写真、あんまり若すぎても変です。ほどほどに今で、ほどほどにいい感じの写真。何やら難しそうですが、がんばりましょう。
さわやかな秋風の中、こんなことまで考えてしまいました。
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