人生はどこでもドア:リヨンの14日間 稲垣えみ子著

元朝日新聞記者、稲垣えみ子さんのリヨン滞在記

 

フランス語はおろか、英語もあまり話せないという著者が、意を決してエアビーで予約をして訪れたのはフランスリヨンのアパート。 

 

稲垣さんは、外国へのあこがれは人並みに持っていたけれど、海外滞在などという機会にもさして恵まれず・・・。

時に、あれこれ下調べして旅に出てはみるものの、下調べした以上に楽しかったこともあまりなく・・・・といった人生を送ってきたという50代女性。←ご本人談ですよ。(名の売れた朝日新聞記者さんでもそんなものなのでしょうか?)

旅は初っぱなから波乱続き


天候不良で飛行機がなかなか飛ばず、2時間半も遅れるのです。

これが国内旅行だったり、語学バッチリだったりすればなんてことありませんが、緊急時には、はなはだおぼつかないフランス語や英語で(これも本人談ですよ)、リヨンのアパートの部屋主さんと連絡を取らなければならない旅なのです!

なかなか飛び立たない飛行機はブリュッセル空港にとどまっていて、機内アナウンスが何を言っているのかほとんどわからない・・・・。(この時の不安感わかりますよね~)

命からがらたどり着いたアパートで、「さ、パソコン充電!」と思って、変換器をコンセントに差し込もうと思ったら、ささらない!
顔面蒼白。だって、誰とも連絡できないのですから。

これが日本だったらなんてことはない

実は、私は1月にどうしても金沢に行かなくてはならなかったのですが、ちょうどその時、10年に一度?みたいな雪が。
出発地の長崎だけでなく、到着地の金沢も大雪。

福岡空港発の飛行機を予約していましたが、飛行機は飛ばないし、高速道路は封鎖、列車もストップ。 

まあ、とにかく、めったにない悪天候で状態が刻々と変化するわけです。その中で、キャンセルと予約を繰り返し、当初の予定と違う空港から、飛行機と新幹線を乗り継いでやっとの思いで金沢に着くことができました。

その時何度も思ったのが「日本でよかった!」ということ。

状況確認も、予約も、キャンセルも、日本語
いざとなったら、遅れたって、どっか中間地点で泊まったって、どうにかなります。

あれが、ことばのわからない外国だったらさぞ寿命が縮んだことでしょう。
日本語でだってあれだけアタフタしたのですから。

話を著書に戻しましょう。

奮闘する稲垣さん

 

とにかく稲垣さんは2時間半遅れで、真っ暗で人もあまりいない、寒いリヨン空港に降り立ちます。

そして、それから14日間、毎日、アパートのすぐそばのマルシェで買い物をして、自炊生活をするわけです。
日本にいたときと同じような暮らしを、リヨンでも送るというのが旅の目標なのです。

と同時に、毎日カフェも巡り、ときどき一人観光もします。

誰一人知り合いのいないリヨンで誰かに微笑みかけられたというだけで舞い上がり、ちょっと冷淡な対応をされたといっては落ち込む。人とつながろうともがくわけです。

私も旅がしたい

 

最終的には、稲垣さんの旅は、「私もいつかコロナが収束したら旅がしたい!。エアビー、熟読したら、こんな安全ですてきなお宿に出会うこともあるのか。」そんなことを思わされるような旅でした!

でも、旅と言えばオットと一緒の私の場合、稲垣さんほど切実に現地の人とつながることはなさそうです。道連れのいる安心感はありますよ♪

1つの部屋に14泊ということもありえないし・・・・。たぶん(絶対?)ホテル旅になるだろうし。

それに手続きに自信のない私たちは、旅行代理店で予約するだろうし・・・・^^;(まあ自己憐憫にひたりすぎるのは、このへんでやめておこう)

リヨンの人々の気質や生活、マルシェのようすや物価、アパートに備えられた包丁は切れない(?!)ことなど、いろんなこともわかりました。

最近はよく旅の本読んでいます。 

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